これは「点差以上に熱かった試合」でした。
W杯グループL初戦、イングランド 対 クロアチアは、イングランドが4-2で勝利。2018年W杯準決勝でクロアチアに逆転負けした過去もあって、初戦とは思えない張りつめた空気の一戦になりました。会場はアメリカ・ダラス、7万人を超える大観衆が見守りました。
この一戦の歴史的な背景は、前編のプレビュー記事にまとめています。▶ 【注目のカード】イングランド 対 クロアチア|2018年の借りを返せるかはこちら
前半:殴り合いの展開、「あれ、どっちが勝つんだ?」
試合開始からイングランドが圧力をかけ、早い時間にPKを獲得。キャプテンの Harry Kane(ハリー・ケイン) が一度は止められます。クロアチアのGKドミニク・リヴァコヴィッチが右下のシュートをセーブ。ところがVAR確認でキーパーが早く前に出ていたと判定され、まさかの蹴り直し。ケインはこれを冷静に決めて、まず先制しました(12分)。
ただ、ここからクロアチアがさすがでした。
中盤の落ち着きとテンポで流れを引き戻し、Martin Baturina(マルティン・バトゥリナ) が同点ゴール(36分)。さらにイングランドがケインの2点目で再び勝ち越すと(42分)、今度は前半アディショナルタイムに Petar Musa(ペタル・ムサ) が追いつきます。
気づけば前半終了時点で2-2。
「イングランド攻撃強い。でも守備がちょっと危ない…」。そんな空気が漂っていました。
後半:流れを変えたのは“あの男”
後半が始まってすぐ、47分。
Jude Bellingham(ジュード・ベリンガム) が決勝点となるゴール。プレビューで「一番見てほしい選手」と紹介したベリンガムが、まさに試合の流れを変えてみせました。この瞬間、試合の重心が一気にイングランド側へ傾きます。
クロアチアも食らいつきましたが、終盤の85分、途中出場の Marcus Rashford(マーカス・ラッシュフォード) が追加点。
4-2。スコア以上に、後半の勢いで押し切った印象の試合でした。
この試合の主役
- ⭐ **Harry Kane(ハリー・ケイン)**:2得点。W杯通算10得点に到達し、イングランド代表の最多得点記録に並ぶ大活躍。3大会連続ゴールも記録しました。
- ⭐ **Jude Bellingham(ジュード・ベリンガム)**:試合の流れを変えた決勝ゴール。やっぱり持っている選手です。
- ⭐ **Dominik Livaković(ドミニク・リヴァコヴィッチ)**:4失点はしたものの、最初のPKをはじめ何本も止めてクロアチアを最後まで残したGK。彼がいなければもっと差は開いていました。
サッカー少年目線でひとこと
PKを一度止められても、蹴り直しで動じずに決めたケインのメンタル。先制されても追いつくクロアチアの粘り。そして流れが微妙な時間帯に、自分で打開してしまうベリンガムの個の力。
「うまい選手」だけじゃなく、「強い選手」って何だろう、というのがよく分かる一戦でした。お子さんと一緒に観たなら、ぜひそこを話してみてください。
ブログ風に一言でまとめるなら――
「クロアチアは何度でも追いついた。でも最後に試合を動かしたのは、イングランドの個の力だった。」
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