今日は体操の日でした。
迎えに行って車に乗り込んだ息子が、やけにテンションが高い。何かあったのかなと思っていたら、開口一番、こう言ってきました。
「今日、体操で初めて達成感を感じた」
達成感。小学6年生の口から出てくるにしては、ずいぶんはっきりした言葉でした。
「展開」という技ができた
詳しく聞いてみると、「展開」という技ができるようになったのだそうです。
どういう技なのか、身振り手振りを交えて一生懸命に説明してくれるのですが、正直なところ、僕にはあまり分かりませんでした。サッカーのことなら多少は分かるつもりでいますが、体操はまるで門外漢です。
それでも、説明する息子の目がずっと輝いていたことだけは、はっきり分かりました。技の名前も動きも分からないまま、「へえ、すごいな」と相づちを打ちながら聞いていました。
できなかったことが、できた
話を聞いていて分かったのは、その技にたどり着くまでに、前段階の練習を何度も何度も繰り返していたということでした。
そして今日、今まで出来なかった技が、できた。
本人いわく、それがものすごく嬉しかった、と。「できた瞬間、すごい達成感だった」と、同じ話を何度も繰り返していました。
思えば息子が体操を始めたのは、「ゴールを決めたときにバク転がしたい」という、なんとも子どもらしい理由からでした。あくまでサッカーのため、という入り口だったはずです。
その息子が今日、体操そのもので達成感を語っている。入り口はどうあれ、続けているうちに本人にしか分からない手応えが生まれたのだと思います。
「できるようになると面白いでしょ?」
ひとしきり話を聞いたあと、僕は息子にひとことだけ言いました。
「できるようになると面白いでしょ?」
息子は「うん」と即答でした。
この一言に、僕が伝えたかったことは全部入っています。できないことができるようになる。その過程がしんどくても、できた瞬間に全部がひっくり返る。その面白さに気づけたなら、これから先、勝手に伸びていくはずです。
教えて身につくものではないので、自分で気づくしかない。今日はその日だったのだと思います。
体操に、少し本気になってきた
明日は本来なら県南トレセンの日ですが、トレセンの練習が休みのときは体操に行くようにしています。
体操選手を目指しているわけではありません。あくまで軸はサッカーです。それでも最近の息子を見ていると、体操にも少し本気で取り組もうとしているのが伝わってきます。
サッカーで走れなかった大会の直後だったこともあって、正直、少しほっとしました。ひとつのことがうまくいかない時期でも、別の場所で「できた」を積み重ねられる。子どもにとって、逃げ場ではなく自信の置き場が複数あるのは、きっと悪いことじゃないはずです。
バク転はまだできません。でも今日の顔を見ていたら、そのうち決めてしまう気がしています。


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