真夏の練習や大会から帰ってきた子どもの荷物を開けると、汗を吸って重たくなったシャツが押し込まれている。夏の間、何度この光景を見たか分かりません。
夏のサッカーで練習着に求められるのは、正直「かっこよさ」よりも乾く速さと、枚数です。この記事では、真夏の大会シーズンを何度も経験して分かった、速乾Tシャツの選び方と実際の運用をまとめます。
まず考えるべきは「1日に何枚いるか」
選び方の前に、枚数の話をさせてください。ここが一番つまずくところだからです。
うちは、真夏の大会には2枚持たせています。着ていく分とは別に、着替えを2枚。多すぎず少なすぎず、何度か夏を越えて落ち着いたのがこの枚数でした。
使い方はシンプルで、こんな感じです。
- 1枚目=試合の合間、汗でぐっしょりになったタイミングで着替える
- 2枚目=帰る前に着替える(濡れたまま冷房の効いた車に乗ると、夏でも体が冷えます)
ポイントは、「帰り用の1枚」を必ず確保しておくことです。試合中に全部使ってしまうと、結局濡れたシャツのまま車に乗ることになります。夏でも汗が冷えると体調を崩しますし、においの原因もほとんどが「濡れたまま放置」です。
もちろん、猛暑の1日大会で試合数が多い日や、雨で濡れる可能性がある日は、もう1枚足しておくと安心です。逆に半日で終わる練習なら1枚で足ります。まずは2枚を基本にして、その日の条件で増やすという考え方がちょうどいいと思います。
そして枚数を回すことを考えると、夏の練習着は高いものを1枚買うより、手頃なものを何枚か持っておくほうが実用的です。ここが冬とはっきり違うところだと思います。
夏の速乾Tシャツ、選び方の3つのポイント
① 綿(コットン)は避ける
これが一番大事です。綿は汗をよく吸いますが、吸ったまま乾きません。濡れて重くなり、肌に張りついて動きを邪魔します。
選ぶのはポリエステル100%か、それに近い化繊素材のもの。タグに「ドライ」「吸汗速乾」と書かれているものを選べば、まず外しません。普段着のTシャツを練習着に回すご家庭も多いと思いますが、夏だけは綿を避けてあげてください。
② 色で暑さが変わる(黒は想像以上に熱い)
意外と見落とされがちなのが色です。黒や濃紺は日光を吸って生地が熱を持ちます。真夏の炎天下では、これがはっきり体感差になります。
夏用は白・グレー・水色などの明るい色が有利です。ただし白は汗で透けやすいという別の問題があるので、高学年で気にする年頃なら、明るいグレーや水色あたりが無難だと思います。
なお、チームによっては練習着の色が決まっていることもあるので、そこは確認してから買ってください。
③ ゆとりのあるシルエット+メッシュ
体にぴったり張りつくコンプレッションタイプは、日差しの下では熱がこもります。夏の練習着としては、少しゆとりがあって風が通るシルエットのほうが快適です。
脇や背中にメッシュが入っているモデルなら、なお良いです。
夏の練習着におすすめの定番5モデル
どれも定番で手に入りやすいものです。枚数をそろえる前提なので、価格が現実的なものを中心に選びました。
1. ナイキ ドライフィット(Dri-FIT)ジュニア
速乾ウェアの代名詞といえるシリーズ。汗を素早く生地の表面に運んで乾かす作りで、種類が多いのでサイズも色も選びやすいです。子どもも「ナイキ」というだけでテンションが上がるので、着てくれるという意味でも確実。
2. アディダス エアロレディ(AEROREADY)ジュニア
アディダスの吸汗速乾シリーズ。ナイキと並ぶ定番で、こちらもラインナップが豊富です。サッカーウェアらしいデザインのものが多いので、練習着として自然に馴染みます。
3. アシックス ジュニア プラクティスシャツ
日本メーカーらしく、日本の子どもの体型に合いやすいのが利点。価格も比較的手頃で、枚数をそろえたいときに助かります。
4. ミズノ ジュニア ドライエアロフロー
通気性に振ったシリーズ。日本の蒸し暑さを想定して作られているので、真夏の練習着として相性がいいです。
5. ユニクロ ドライEXなど、量販ブランドも十分アリ
正直に書きますが、枚数をそろえる分にはスポーツブランドでなくても構いません。ユニクロのドライEXのような速乾Tシャツは性能も十分で、価格も抑えられます。
「試合前に着るのはブランド物、練習と着替え用は量販ブランド」くらいの割り切りが、家計としては現実的だと思います。
夏でもアンダーシャツは着せるべき?
「暑いのに、下にもう1枚着せる意味あるの?」という疑問はもっともです。
結論としては、夏用の薄いアンダーなら着せる価値はあります。汗を肌から素早く離してくれるので、かえって快適になることがあるからです。日焼け対策や、擦れの防止にもなります。
ただし、冬用の厚手のものを夏に着せるのは逆効果です。必ず夏用(薄手・メッシュ)を選んでください。本人が「暑い」と言うなら無理強いする必要はないと思います。
夏の洗濯:においを残さないコツ
夏の練習着で親が一番苦労するのは、洗濯とにおいではないでしょうか。
- 濡れたままバッグに放置しない(においの最大の原因。帰宅したらすぐ出す。これだけで大きく変わります)
- 帰ってすぐ、水につけておく(すぐ洗えないときは、つけておくだけでも違います)
- 部屋干しは風を当てる(生乾き臭は乾くのが遅いと発生します。扇風機やサーキュレーターを当てて短時間で乾かす)
- 柔軟剤を入れすぎない(速乾生地の吸水性を落とすことがあります)
- においが取れなくなったら酸素系漂白剤でつけおき(それでも戻らないなら買い替えどきです)
速乾素材はそもそも乾きが早いので、夏場は洗濯の回転も速くできます。連日の練習や大会が続く時期は、この乾きの速さが本当に助かります。
まとめ
夏の練習着選びは、この3つだけ押さえれば大丈夫です。
- 綿は避けて、ポリエステルの速乾素材を選ぶ
- 色は明るめ(黒は熱を持つ)、シルエットは少しゆとりを
- 1枚を吟味するより、手頃なものを何枚か回す(うちは大会に着替え2枚)
特に3つめは、真夏を何度か越えて実感したことです。とくに「帰り用の1枚」があるだけで、夏の1日はかなり快適になります。
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