サッカーバッグを買うとき、多くの人が最初に見るのは「何リットルか」だと思います。僕もそうでした。ところが実際に使ってみると、容量の数字だけで選ぶと、けっこう外します。
学年ごとの容量の目安やおすすめのバッグは、前に書いた記事にまとめてあります。この記事はその続きで、「じゃあうちの子には実際どのくらいの大きさが要るのか」を、遠征の日にバッグへ入れている物を全部並べて考えてみたものです。
遠征の日、バッグに入れている物を全部出してみた
まず、1日大会や遠征のときに息子のバッグに入っている物を、ぜんぶ並べてみます。
- ユニフォーム上下・ソックス(着ていく分とは別に予備)
- 着替えのシャツ2枚(試合の合間用と、帰り用)
- すね当て
- スパイク(人工芝用と土用の2足)
- トレーニングシューズ
- 水筒(大きめ。夏は氷をたっぷり)
- タオル
- 補食(おにぎり・ゼリーなど)
- 雨具・寒い時期は防寒着
- 濡れた物を入れるビニール袋2〜3枚
こうして並べると、意外と「服」はかさばりません。速乾のシャツは畳めば薄いですし、ソックスやすね当ても小さい。場所を取っているのは、圧倒的に「靴」と「水筒」でした。
いちばんの敵は「靴3足問題」
うちは人工芝用と土用でスパイクを2足履き分けています(その経緯はこちら)。会場によってどちらを使うか分からない日は、両方持っていく。そこにアップ用のトレーニングシューズが加わって、靴が3足になる日があるのです。
ジュニア用のスパイクは小さいとはいえ、3足まとめると相当な体積です。しかも泥だらけの靴は、着替えと同じ場所に入れたくない。バッグのシューズポケットは1足入る前提の作りが多いので、残り2足の置き場をどうするかで、バッグの「実質の容量」がぜんぶ変わってきます。
だから容量を見る前に、まず「靴が何足入るか、どこに入れるか」を決める。これがバッグ選びの出発点だと思っています。
容量の数字より先に見る3つのこと
① 靴の置き場が確保できるか
シューズポケットが独立しているのは大前提ですが、そこに入るのは基本1足です。2足目・3足目は、メインの部屋の底に袋に入れて置くか、シューズケースを別に持つか。うちはスパイクは袋に入れて底へ、トレシューをシューズポケットへという形で落ち着いています。この置き方ができる「底の広さ」があるかどうかを見てください。
② 水筒がどう入るか
大きめの水筒は、サイドポケットに入るならそれが一番です。中に入れると縦に場所を取るうえ、結露で着替えが湿ります。サイドポケットの大きさは商品写真だと分かりにくいので、「1リットルの水筒が入るか」を口コミで確認する価値があります。
③ 帰りは行きより膨らむ
ここが一番見落としがちです。行きはきれいに畳んだ着替えが、帰りは汗を吸って丸めた状態になる。泥のついたスパイクは袋に入れるぶん体積が増える。行きの時点でバッグが9割埋まっていると、帰りに閉まりません。行きは8割くらいで収まる容量が、ちょうどいい大きさだと思います。夏に着替えが何枚必要かは別の記事に書きました。
大きすぎる失敗と、小さすぎる失敗
小さすぎる失敗は分かりやすいです。トレシューが入らず手で持つ、結局親が荷物を持つ。低学年のうちは親が持てばいいのですが、高学年になって「自分の荷物は自分で」となったときに、入らないバッグは困ります。
一方で、大きすぎる失敗も確実にあります。子どもが自分で背負えない・持てないのです。大会の会場は駐車場から歩くことも多く、大きなバッグを引きずるように歩く子を見かけます。中で荷物が泳いで、底の方で水筒が倒れて着替えが濡れる、ということも起きます。
なので上限は「本人が自分で持って、駐車場から会場まで歩ける大きさ」。下限は「靴の置き場を確保しても、行きで8割に収まる大きさ」。この2つの間で選べば、大きく外すことはないと思います。
合宿のときは、バッグを2つ持っていく
ここで「合宿もあるから、いっそ大きいバッグを」と考える方もいると思います。でもうちは、合宿のときはバッグを2つ持っていくようにしています。
- 宿泊用=部屋で使う着替え・洗面用具・寝るときの物。宿に置いたまま動かさない
- 練習・試合用=普段のサッカーバッグそのまま。グラウンドに持っていくのはこちらだけ
こうすると、グラウンドに持ち出すバッグはいつもの大きさで済みます。宿泊分まで1つに詰め込むと、練習のたびに巨大なバッグを運ぶことになりますし、宿でスパイクと着替えが同じ袋に入っているのも落ち着きません。
つまり、合宿を理由に普段のバッグを大きくする必要はないのです。日帰りの遠征で「靴の置き場を確保して行きが8割」に収まる大きさを普段用にして、合宿は宿泊用を1つ足す。バッグは「1つで全部まかなう」より「役割で分ける」ほうが、結局は身軽になります。
リュックかボストンか、は移動手段で決まる
うちは車での送迎が中心なので、正直どちらでも成立します。それでも会場で自分で持って歩くことを考えて、背負える形を選んでいます。両手が空くのは、水筒やボールを持たせるときにも助かります。
自転車で練習に行く子はリュック一択。ボストンは車移動が完全にメインで、荷物の出し入れのしやすさを優先したい場合に向いています。
容量別に、選び方の目安
前の記事の学年別の目安と重なるところもありますが、「入れる物」から逆算するとこうなります。
普段の練習+着替え少なめ:30L前後のリュック
靴1足+着替え1セット+水筒+タオルなら、30L前後で十分です。低学年や、練習用としてはこのサイズが持ちやすい。
遠征・1日大会・靴が複数:40L前後
靴2足以上・着替え2枚・雨具まで入れるなら、40L前後は必要です。うちも小4で40Lに買い替えてから、遠征の日に「入らない」が起きなくなりました。ここまでが小学生で自分で持てる現実的な上限だと感じています。
靴の置き場を別に作る:シューズケース
メインのバッグを大きくするより、靴を別のケースに出すほうが結果的にスマートなことがあります。泥の靴を着替えと完全に分けられるのも利点です。バッグを買い替える前に、まずこれを試すのもおすすめです。
まとめ:数字ではなく「入れる物」から決める
- 容量の前に「靴が何足・どこに入るか」を決める
- 水筒はサイドポケットに入るかを確認
- 行きで8割に収まる大きさ。帰りは必ず膨らむ
- 上限は「自分で持って会場まで歩ける大きさ」
- 合宿は宿泊用と練習・試合用の2つに分ける。普段のバッグを大きくしない
- バッグを大きくする前に、シューズケースで靴を外に出す手もある
遠征当日に持っていく物の全リストは、持ち物リストの記事にまとめています。バッグの中身を一度ぜんぶ並べてみると、うちの子に必要な大きさが自然と見えてくると思います。

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