福島の冬は、サッカーをする子どもにとっても親にとっても厳しい季節です。特に夕方から夜にかけての練習は、日が落ちると一気に冷え込みます。
夏は「乾く速さと枚数」が大事だと速乾Tシャツの記事に書きましたが、冬は考えることが少し変わります。ポイントは「汗をかいても冷えないこと」と「重ね着で調整できること」。この記事では、冬の練習の服装の考え方と、防寒インナー・スパッツの選び方、そして意外と知られていない「試合で着るときのルール」をまとめます。
先に結論を書くと、わが家で冬にいちばん欠かせないのはスパッツです。冬の練習も試合も本当に寒いので、ユニフォームのパンツの下にスパッツをはかせないと話になりません。
冬の練習は「重ね着」で調整する
冬の服装でいちばん大事なのは、厚手のものを1枚着ることではなく、薄いものを重ねて、脱いだり着たりで調整することです。
サッカーは、動き出すと冬でも汗をかきます。厚着のまま走り続けると汗だくになり、休憩で止まった瞬間にその汗が冷えて一気に体温を奪われる。これがいわゆる「汗冷え」です。
なので、冬の練習はこんな重ね方が基本になります。
- いちばん内側=上は防寒インナー、下はスパッツ(汗を吸って外に逃がしつつ、保温する)
- 真ん中=いつもの練習着
- いちばん外側=ピステやウインドブレーカー(風を防ぐ。アップ中に着て、体が温まったら脱ぐ)
- 待ち時間=ベンチコートなど、止まっているときに羽織る防寒着
体が温まったら外側から1枚ずつ脱ぎ、休憩や待ち時間にはまた着る。これができるだけで、冬の練習のつらさはかなり変わります。
防寒インナーとスパッツの選び方、3つのポイント
① 綿(コットン)は避ける
インナーもスパッツも、夏と同じく綿は避けたほうが無難です。綿は汗を吸ったまま乾かないので、濡れたインナーが肌に張りついて体を冷やします。冬の汗冷えの原因の多くは、この「濡れたまま」です。
選ぶのはポリエステルなどの化繊で、「吸汗速乾」と「保温」の両方をうたっているもの。スポーツブランドの冬用インナーは、ほぼこのタイプです。
② 体にフィットするサイズを選ぶ
インナーもスパッツも、体にぴったり沿うサイズが基本です。肌との間にすき間があると、汗を吸い上げる働きが弱くなり、冷たい空気も入ってきます。
子どもはすぐ大きくなるので、ついワンサイズ上を買いたくなりますが、インナーだけは今の体に合うサイズを選んだほうが機能を発揮します。
③ スパッツは丈、インナーは首元の形で選ぶ
スパッツは、膝上までのハーフ丈と、足首までのロング丈があります。寒さが厳しい日の練習にはロング丈が暖かいです。ただし試合ではソックスとの重なりもあるので、チームで丈の決まりがあるか確認しておくと安心です。
インナーは、首元が冷えやすい子にはハイネック(モックネック)が便利です。首まわりを覆えるので、試合などネックウォーマーを着けられない場面でも寒さをしのげます。逆に、首元が詰まるのを嫌がる子には丸首タイプがいいと思います。
試合で着るなら「色のルール」に注意
ここは意外と知られていないポイントです。試合でユニフォームの下にインナーやタイツを着るときは、色に決まりがあります。
サッカーの競技規則では、ユニフォームの下に着るアンダーシャツの袖の色は、ユニフォームの袖の主な色と同じ色にすることになっています。タイツやアンダーショーツも、パンツ(ショーツ)の主な色、または裾の色と同じ色が原則です。
わが家の実感でいうと、練習試合ならスパッツの色は自由でも大丈夫ですが、公式戦ではチームカラーに合わせないといけません。つまり「黒のスパッツなら何でもいい」わけではないのです。
なので、スパッツやインナーを買うときは、公式戦でも使えるチームカラーのものを最低1枚用意しておくのがおすすめです。練習用は好きな色で、公式戦用はチームカラーで、と分けておくと当日慌てません。迷ったら、買う前にコーチに色を確認するのが確実です。
ネックウォーマーは試合では使えない
わが家では手袋とネックウォーマーも使っています。どちらも冬の練習には欠かせません。ただ、使える場面には違いがあります。
ネックウォーマーは、首に巻くタイプの防寒具が引っかかると危ないという理由で、試合中の着用は認められていません。練習やアップ、ベンチでの待ち時間に使うものと考えてください。
一方で、手袋は試合でも使えることが多いです。手がかじかむと、スローインやボールを受ける動きにも影響します。寒い日の練習や試合には、フィールド用の手袋があると助かります。
冬の練習におすすめの防寒インナー・スパッツ5選
どれも定番で手に入りやすいものです。試合で着るなら、ユニフォームの色に合う色があるかも確認してください。
1. アンダーアーマー コールドギア(ジュニア)
冬用インナーの定番中の定番。裏起毛で暖かく、汗は外に逃がす作りです。色の種類が多いので、ユニフォームの色に合わせやすいのも利点です。
2. アディダス テックフィット(ジュニア・長袖)
サッカーブランドらしく、フィット感に優れたインナー。体に沿うので、ユニフォームの下でもごわつきません。
3. ジュニア用スパッツ(ロングタイツ)
わが家で冬にいちばん欠かせないのがこれです。公式戦でも使うなら、チームカラー(パンツの色)に合うものを選んでください。練習用と公式戦用で色を分けて2枚持っておくと安心です。
4. ミズノ ブレスサーモ(ジュニア)
汗などの水分を吸って発熱する素材を使ったミズノの冬用インナー。日本の冬を想定して作られているので、寒い地域の練習にも心強いです。
5. フィールドプレーヤー用手袋(ジュニア)
わが家でも使っている手袋です。スマホも操作できるような薄手のものより、グリップがついたフィールド用のほうが、スローインのときにも滑りにくく安心です。
冬の練習・試合に「足しておく」と助かるもの
インナー以外に、冬のバッグに入れておくと助かるものもあります。試合や遠征の持ち物全体は持ち物リストの記事にまとめていますが、冬はここを足しておくと安心です。
- 着替えのインナー=汗をかいたら帰る前に着替える。濡れたまま冷えた車に乗ると、夏以上に体が冷えます
- ベンチコート=試合と試合の間、止まっている時間の防寒に
- 温かい飲み物=保温できる水筒に、白湯や温かいお茶を
夜の練習は、日が落ちてからがいちばん冷えます。息子も夜のスクール練習に通っていますが(通い始めた日の記録はこちら)、夜練の帰りは、車に乗る前に着替えさせるだけでも体の冷え方が違ってくるはずです。
まとめ:冬は「汗冷えしないこと」と「色のルール」
- 冬に欠かせないのはスパッツ。上は防寒インナー、下はスパッツが基本
- 厚手1枚ではなく薄いものの重ね着で調整する
- インナーもスパッツも綿を避け、今の体にぴったり合うサイズを
- 練習試合なら色は自由、公式戦はチームカラーに合わせる。公式戦用を1枚は用意
- 手袋は試合でも使えるが、ネックウォーマーは練習と待ち時間用
冬のウェア全般の選び方はサッカーウェアの記事にもまとめています。寒い季節も、体を冷やさずに練習できるよう準備してあげてください。
待ち時間に羽織るベンチコートの選び方も書きました。▶ ジュニア用ベンチコートの選び方とおすすめ


コメント